2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
資本主義は拡大再生産のシステムだ。商品の生産量を増やし続ける拡大再生産を持続するには、常に新たな市場が必要になる。地域の市場から近隣に販路を拡大し、やがて全国を市場として販売を増加させ、拡大再生産を支える。さらには、国外へと販路を広げ、先…
2011年の大震災の被災者がパニックになることもなく、落ち着いて助け合っていたことを、欧米など海外メディアが称讃していた。それを日本国内でも多くのメディアが報じた。あまりにも巨大な自然災害に直面した日本人を、少しでも励まそうとの思いがメディア…
2011年の夏は一味違った。「だって原発が止められてるんだもん」と東電は停電をちらつかせ、人々は節電を余儀なくされ、クーラーを我慢して熱中症になる人が続出した。それでも節電に人々が協力したのは「非常時」の感覚なのかも。 非常時といえば先の戦時中…
新聞を代表とする既成メディアへの批判が高まっているようだ。批判にもいくつかの潮流があって、1)多数による双方向の情報発信がネットで可能になったから、メディア企業による情報発信独占は終わった、2)記者クラブ制などメディア企業は特権的な情報発…
マスコミの重要な責務は権力批判だ。権力は腐敗するもので、時には暴走する。また、権力を行使する人々は都合よく情報を操作する一方、不都合な情報を隠し、権力行使に伴う責任を問われかねない情報なら破棄したりもする。そういう権力を監視し、常に批判す…
河出書房新社から『竹中労 没後20年・反骨のルポライター』が2011年に発売された。「読書遍歴」など3編の竹中さんの単行本未収録作品のほか、平岡正明、正木ひろし、武智鉄二の各氏との再録対談、編集部作成の「主著解題」「略年譜」が収録されている。 こ…
ある国が債券を発行して財政を回していたが、徐々に歯止めが利かなくなって発行額が膨れ上がっていたが、そこに償還する目処がないことが明らかになって、その国の債券を買っていた他国を巻き込んで大混乱……というのが2011年の欧州金融危機。 「国が発行する…
札幌市内の住宅地に早朝、クマが現れ、住民や通勤の人ら4人を襲って重軽傷を負わせながら移動し、約8時間後に丘珠空港近くの茂みで猟友会のハンターにより射殺された。このクマは体長が約1.6メートル、体重158キロの5〜6歳のオスだった。札幌市内でのクマ…
高原に出掛けて満天の星空を見た……というわけではないが、現実から離れて、思いつきの宇宙論をメモしておく。 我々が属している太陽系を含む宇宙があるが、この我々の宇宙の外にも、何次元かは知らないが、果てしがない空間があり、そこに、いくつもの宇宙が…
一般人の困った人の中には、何かモメると「オレは○×組の×○を知ってるんだぞ」などと言い始めるヤツがいる。虎の威を借るネズミの類いだが、こんな台詞をタレントが日常で言うことはできない。脅すつもりで言ったつもりが、逆に相手に弱みを握られることにも…
東日本大震災で震度5強だった東京では公共交通がマヒし、大量の帰宅困難者で混乱したが、建物などで大きな被害はなかった。政府の機能に支障は生じず、被災地支援の体制を徐々に構築することができた。しかし、東京が関東大震災のような直下型地震の被災地…
G7サミット(主要7カ国首脳会議)は共同宣言で、中国に「特に新疆との関係における人権及び基本的自由の尊重」を求め、さらに「英中共同声明及び香港基本法に明記された香港における人権、自由及び高度の自治の尊重を求める」とした。経済面では中国が「世界…
福島第一原発が重大な事故を起こした後に原発のストレステストが行われた。さぞかし厳しいストレス(負荷)をかけてチェックが行われているんだろうと受け止められたようだが、ストレスがくっついてもテストはテストなんだから、負荷や合格ラインの設定次第…
東日本大震災は、日本列島が乗っているプレートが、北西へと動き続けている太平洋プレートに押されて、その圧力で日本海溝付近で歪みが溜まり、プレートが壊れたり、動いたりしたため起こったとメディアで解説していた。日本列島付近は複数のプレートがぶつ…
実在とは「現実に実際に存在する」ことであり、人間の意識に関わりなく存在することでもある。人間の意識が関係するのは、例えば、長さや重さなどに相当するものは実際に何かが存在しているのだろうが、それを長さや重さとして規定したのは人間であり、人間…
2011年に3月の東日本大地震に続いて、秋の台風15号襲来でも東京圏のJR、私鉄は軒並み動かなくなり、また、大量の帰宅困難者が駅から溢れた。当時の石原都知事は会見で、帰宅困難者を「見えなく」させるためか、企業に、社員を一定時間帰宅させずに社内にと…
例えば、リンゴは毎年、収穫され、そのまま果実として、また各種の加工品になって市場に出荷され、消費される。小売店で売れ残ったリンゴや加工品は自家消費されるか、廃棄される。毎年、新たなリンゴが収穫されるが、消費される(食べられる)こと等によっ…
なんか気が抜けたように、何もやる気が起きない夜がある。そんな時に友人は、ナイター中継でもぼんやり見ながら、酒をだらだら飲むのが一昔前の過ごし方だった。しかし、今は、地上波でのナイター中継が減り、チャンネルを頻繁に変えてテレビを見て、次々に…
オー・ヘンリーの短編「運命の道」の主人公は、広い世界で生きようと田舎の村を出て、あてもなく歩き続ける。やがて広い街道に突き当たり、左に行くか、右に行くか、それとも引き返すか思案する。そこで物語は3つに分かれ、主人公の異なる3つの人生が描か…
人は退屈な日常を生きる……そんな言葉をどこかで以前見た覚えがあるが、その退屈な日常が、いかに大切なものであるかを2011年の東日本大震災は教えてくれた。刺激がなく、面白いことも特別なことも起きずに、ただ繰り返される日々。失われてみると、退屈な日…
国連人口基金(UNFPA)の推計によると、世界の総人口は2011年10月31日に70億人に到達した。このまま増加すると2050年には93億人に達するとか。一方で日本は人口減少に転じたとされ、2050年には、多くて1億825万人、少ないと9203万人になるとの推計もある。…
中国は習近平1強体制になり、共産党独裁体制から個人独裁体制に移行しつつあるようだ。労働者階級の独裁を正当化する共産主義の落とし穴は、労働者階級の前衛としての共産党の独裁につながることで、さらに共産党の独裁は指導部の独裁につながり、指導部を…
街中で、長くもなく短くもないという中途半端な時間をつぶす時などに立ち寄るのが書店だ。新刊書を扱う書店以外に古書店も、そんな時間つぶしには向いている。ひょっこり入った古書店で「この本、探していたんだ」という本を見つけた時は、入手できたことに…
大事件が起きると新聞には、事件の発生から、その後の推移を客観的事実に絞って時系列で列記した「ドキュメント」記事が掲載される。記者の書く記事は、事件の多くの事実の中から何を取り上げるか、何に焦点を当てるか等によって違って来る。そこには、記者…
日本の企業や官庁などがサイバー攻撃の対象になったとの報道が増えた。サイバー攻撃も最近始まったものではない。以前から日本はサイバー攻撃の標的になっていたようだ。狙われやすいカモは餌食になるだけだ。 サイバー攻撃と一括りにされ、企業や官庁の内部…
出歩く時にマスクを着用することはマナーからルールになったようで、マスクを着用していない人を見かけることはほとんどない。とはいえ、鼻出しマスクの人は珍しくなく、あごマスクで口も鼻も覆わずにいる人も見かける。周囲に他の人が少なく、路上で密にな…
20XX年、茨城沖で発生した大きな地震によって、2011年の東日本大震災で損傷した福島第一原発の原子炉建屋が甚大な被害を被った。幸いに核燃料が大気に露出したり、飛散する事態は避けることができたが、建屋などに残っていた大量の放射性物資が大気中に放出…
2010年の国勢調査によると日本の総人口は1億2805万人だった(日本人の数は1億2535万人)。日本の総人口は江戸末期は3千万人台半ばだったが、明治に入ってから増え始め、特に20世紀になってからは顕著に増え、1900年4385万人、1925年5974万人、1950年8320…
緊急事態宣言で落ち込んだ個人消費を刺激しようと政府は、飲食業を活性化させるために「Go To イート」事業、旅行業や観光産業を活性化させるために「Go To トラベル」事業を積極的に推進した。だが、再度の感染拡大に見舞われ、「Go To」事業は頓挫した。人…
42年間放映されていたテレビ時代劇「水戸黄門」が2011年で放映終了になり、黄門さまの旅が終わった。「いつも午後8時46分頃に印籠を出すんだ」などの話があり、そんなマンネリ時代劇が42年も続いた。マンネリ化すれば飽きられて、打ち切りになる……のが普通…