望潮亭通信

無常なる世界を見るは楽しかり

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

函館の柱状節理

細長い柱状の六角形や五角形などの岩がびっしりと連なって断崖などを成している観光名所は日本各地にある。天然記念物に指定されている東尋坊は「約1300万年前にマグマが地表近くまで上昇し、地中の中で冷えて」固まり、その過程で五角形や六角形の柱状に形…

終末論は続く

かつて「ノストラダムスの予言」が話題になった。その予言は1999年に人類が滅びるというものだった。予言は「1999年の7の月/天から恐怖の大王が降ってくる/アンゴルモアの大王を蘇らせ/その前後、マルス(火星)は首尾よく支配する」という詩だった(日本…

セルフレジ

セルフレジを導入した量販店が増えているが、セルフレジでタッチパネルを操作して決済方法を選んだりして、一つずつ商品のバーコードをスキャンして代金を支払った客に対して、店側は何らかの割引を提供すべきだと、セルフレジを1年ほど前に初めて体験した…

憲法を制定する権力

プーチン氏がロシア大統領選で圧倒的な得票を得て当選し、通算で5期目の任期を務めることになった(今回の任期は2030年までの6年間)。今回は4人が立候補したが、プーチン政権を厳しく批判するような対立候補は立候補を許されず、選挙前からプーチン氏の…

かつての京島

東京都の東部に位置する京島は首都直下地震が起きると、建物倒壊危険度、火災危険度、総合危険度が高いと判定されている。関東大震災や東京大空襲による焼失を免れた京島では、木造家屋が狭い路地を挟んで軒を連ねており、首都直下地震の強烈な揺れや出火に…

雪国の音

雪が降っている情景の表現に「しんしんと雪が降る」がある。雪が降っているといっても、風が強い中で雪が降り続き、前方が見えにくくなるような吹雪ではなく、ちらちらと雪が舞っているのでもなく、無風か微風の中で雪が静かに降り続けている情景が「しんし…

エネルギーと物質

アインシュタインの特殊相対性理論から導かれた「E=mc²」は、エネルギーと質量の等価式で、相互に変換可能であることを示す。物質からエネルギーを取り出すことは地球上でも原発や核兵器で実際に行われている。太陽のような恒星は核融合反応により膨大な…

季節外れの暖かさ

真夏に40度近い気温の日が続くと、「暑すぎる」「異常気象だ」「温暖化のせいだ」などの声が多くマスメディアで伝えられる。もう勘弁してくれとの気分を滲ませながら、猛暑や酷暑に対する恨みをぶつける。だが気象相手では何を言っても無駄だ。そこで温暖化…

ニュースバリュー

ニュースバリューとは「ニュースとして報道する価値」のことで、価値は出来事の重要性に基づいて判断され、優先順位がつけられる。ただし、新聞社もテレビ局も大衆相手の商売なので、大衆が求め、欲していたり、興味を持つだろうニュースの価値は上位になる…