望潮亭通信

無常なる世界を見るは楽しかり

新しい戦術

NYなどでの同時多発テロ直後にブッシュ米大統領は「これは戦争だ」と宣言した。日本も含め多くのマスコミは無批判にそれを伝え、そしてアフガニスタンへの攻撃となった。だが、戦争であるとするならば、随分特異な戦争であった。 特異な第一は、攻撃の主体で…

リスクをとる日本人

30年以内に70%の確率で起きる可能性があるM7級の首都圏直下地震により、最悪の場合、死者が2万3000人、経済被害が約95兆円に上るとの想定を国の有識者会議が2013年に発表した。冬の夕方で風が強い場合、全壊または焼失する建物は61万棟で、うち火災で焼失…

南北対立にとりあわず

こんなコラムを2002年に書いていました。 米国によるアフガニスタン攻撃は、南北対立が国際政治の主要な問題ではなくなったことを示すものです。 南北対立つまり「南」側の発言力を無視できなかったため、アメリカは自国優先の孤立化傾向を強めていましたが…

詰め替え

20XX年、改革を旗印に国民の高い支持を集めた小泉元首相が亡くなった。倒産と失業者の急増で社会不安が高まっていた頃、国会審議中に居眠りしていた老財務相が「○×銀行が危ない」と寝言を言い、テレビ中継中だったため、そのまま流れ、取り付け騒ぎとなって○…

弱者切り捨て

こんなコラムを2002年に書いていました。 革命浪人「小泉改革なるもの、実態が見えないとマスコミは批判するが、実態ははっきりした」 酔いどれ「なんだ、実態とは」 革命浪人「実態は、弱者切り捨てだ。構造改革の名の下に首切り=リストラを容認し、企業倒…

戦争と誤爆

報道により事実だと推定できるのは、▽ポーランド政府は11月15日、東部プシェボドフにロシア製のミサイルが着弾し、2人が死亡したと発表した、▽ポーランド東部プシェボドフはウクライナ国境から約7kmに位置する、▽同日はウクライナ全土でロシア軍による主に…

悪の枢軸

こんなコラムを2002年に書いていました。 一番好きなのは日本のテレビ番組で、CNNもよく見ているという某国の総書記は、一人でテレビを見ていて菓子を咽に詰まらせて倒れたアメリカの大統領に「悪の枢軸」呼ばわりされて我慢がならない。といって、マスコ…

涙あふれて

こんなコラムを2002年に書いていました。 鈴木は悲しくなって記者会見の席で涙が止まらなくなった。 過去に時には声を荒らげることもあったし、お気に入りの人物の異動を止めたこともあった。プライドばかり高いものの手際よく動かない外務省職員をこづいた…

函館の温泉事情

「渡島半島から青森北部にかけてマグマが地下にあり、温泉の熱源になっている可能性が高い。この地域には温泉が多く、日本でも有数の地熱地帯だ。この地域は通常の2〜3倍の熱量で、地下の浅いところに熱源があることを意味する」(鹿部町HP。一部修正)。渡…

どんどん死んでいく

こんなコラムを2002年に書いていました。 9.11以降、相手の行為をテロ行為と言えば報復が許されるという国際状況が生じた。実際はアメリカの行為を追認するための理由付けだったのだが、これを最大限に拡大解釈したのがイスラエルだ。軍をパレスチナ自治区に…

セーサク秘書

政策秘書とは随分エラソーな名称だから、さぞかし立派な政策の助言を国会議員にしているのだろうと想像するが、本当にそうなら、もっとマシな政治が行われているはずだ。 政策秘書というから過大な期待をしてしまうのであって、セーサク秘書とかけば、何やら…

国民の多く?

こんなコラムを2002年に書いていました。 アフガニスタンに元国王が帰国した日、NHKラジオのニュースで、現地に入ったリポーターは「国民の多くが歓迎している」と言っていた。はて、「国民の多く」ってどれくらいを指しているのか。このリポーターは何を…

皆が監視対象に

中国の北京市など主要都市で新型コロナウイルスの新規感染者が増えている。全土で1万人台半ばの新規感染者が連日確認され、各地では厳しい行動制限が取られている。中国政府はゼロコロナ政策を継続する方針で、徹底的に感染拡大を抑え込むことを目指す。PCR…

ヤスマラエ

20XX年、日本人の自爆テロが静岡市内のデパートで発生し、ショッピングに来ていた米国人が巻き込まれ、「特攻」日本人とともに死んだ。こんなことが繰り返されるのには歴史的要因もあるが、流さなくてもいいはずの血が流されていることも確かである。歴史を…

難民さん、いらっしゃい

日本政府が難民受け入れを渋っているということは以前から知られていたが、日本国内で政府方針への批判は高まらなかった。欧米などに向かう大量の難民の生活の困難さ、悲惨さが報じられるが、日本が積極的に受け入れるべきだなんて議論はない。 外国人が民間…

偶然と解釈

例えば、「流れ星が消えないうちに願いごとをすると願いがかなう」とか「茶柱が立つと縁起がいい」などの俗信がある。流れ星も茶柱も珍しくはないが、滅多に遭遇しない出来事だから、吉兆とされ、願いとか縁起などと結びつけられた。それらの吉兆には確かな…

ソフトな警備

北京の韓国大使館領事部に駆け込んだ北朝鮮人1人を中国人警備員が敷地外に連れ出し、中国警察が連行した出来事が2002年にあった。韓国は、ウイーン条約違反だから身柄を引き渡せと抗議したという。 その映像がマスコミに流れて、人権に配慮しない強権的な国…

甘い、甘い「感動をありがとう」

こんなコラムを2002年に書いていました。 W杯の決勝トーナメント1回戦で代表チームはトルコに敗けた。予選リーグを突破したことでファンの気持ちは高まり、トルコなんかに敗けるはずがないといった気配が漂っていただけに、敗北による喪失感は大きかったか…

雇用

こんなコラムを2002年に書いていました。 雇用保険が失業者の増加で破綻寸前であるため、厚生労働省は給付認定を厳しくし、求職活動などの実態を調査するという。これを受けて朝日新聞は「真に必要な人に重点的に」と題した社説で、▽手当の日額を減らす▽季節…

「独自」との表示

新聞社サイトなどで「独自」との表記がついた記事があるが、ごく一部に限られる。わざわざ「独自」と強調するのは、スクープだと大威張りでアピールするためかとも推察できるが、新聞なら1面に大見出しで掲載されるような記事は少ない印象で、どうやら「独…

ニューエコノミクス論があった

こんなコラムを2002年に書いていました。 7月19日のNY市場でダウ平均が一時8000ドルを割ったという。米企業の会計に対する不信と米景気の先行きに対する懸念によるものだとか。 随分と風向きが変わってきたものだ。米経済が絶好調だった頃、ニューエコノ…

動物園にイヌやネコ

今回のパンデミックでは外出が厳しく制約され、癒しを求める人々が増えたのか世界的にペットの需要が増えたという。だが、欧米などで対策方針がウイズ・コロナへと転換し、人々の生活がパンデミック以前に戻るにつれて、飼育放棄や動物保護施設に持ち込まれ…

北の国から

昔々、社会主義を唱えながら実際はK一族で独裁をしている国が北のほうにありました。洪水や干ばつが続き人々は食うや食わずでしたが、政治批判、政府批判が知れると収容所送り、K一族批判がばれようなら家族ごと行方不明にされてしまうという国でした。 人…

ニューフェイス

こんなコラムを2002年に書いていました。 デフレ不況は続き、景気回復はいつになることやら。不良債権にアップアップの銀行がいつか立ち直り、不況を脱することができたとしても、世界経済の構造変化は進んでおり、日本は安定成長がいいところ。高成長は望め…

夏の日の怪

それは栃木県の岩舟山の山頂にある高勝寺で起こった。岩舟の名の通り、巨大な岩の山には、ふもとから石段が続いており、30分ほどで山頂に上ることが出来る。夏のある日の午後、汗だくになりつつ山頂に上り、あちこち歩いて片端から写真を撮った。計137枚。夜…

人の心の中にある

歌人としても知られる鎌倉三代将軍の源実朝には『金槐和歌集』がある。「おほ海の磯もとどろによする波われてくだけてさけて散るかも」(大海の磯もとどろに寄する波 割れて砕けて裂けて散るかも)などが人口に膾炙しているが、「神といひ仏といふも世中の人…

アメリカは変わった?

こんなコラムを2002年に書いていました。 2001年の「9.11以降、世界は変わった」との言葉を時折見かける。アメリカという世界最強の軍事大国には冷戦の終えん後、もうブレーキ役がいなくなり、したいがままにさせているという意味では何も変わっていない。た…

10代後半

こんなコラムを2002年に書いていました。 ボブ・グリーンが「10年ほど前に10代後半の少女と不適切な性的行為を持った」ため米シカゴ・トリビューンを辞任したと外電が伝えている。日本でも16歳の少女と性的関係を持ったとして逮捕された男のニュースが伝えられ…

被害者は同情される

オレオレ詐欺(振り込め詐欺、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺、融資保証金詐欺など)が問題化して久しいが、一向に減る傾向は見られず、現在も活発に行われているようだ。詐欺の手法が複雑化して、電話口でドラマ仕立ての寸劇が演じられることも…

訪朝の成果と隠されたもの

こんなコラムを2002年に書いていました。 小泉首相の訪朝の成果は、▽拉致事件の存在を認めさせて謝罪を引きだし、安否情報を入手した▽不審船について北朝鮮の関与を認めさせた▽ミサイル発射実験の凍結、核開発について国際的合意の順守を宣言に明記させたー…