望潮亭通信

無常なる世界を見るは楽しかり

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

官僚の働き方改革

一昔前には、政治家の能力が概して低い日本は優秀な官僚によって支えられているとの主張があった。霞が関の中央官庁で働く官僚が「日本を動かしている」とのイメージだが、そうしたイメージが崩れたのは政治家や政党などによる度重なる官僚バッシングと、主…

革命の英雄の霊

靖国神社の石柱と台座に黒いフェルトペンのようなもので、トイレを意味する中国語などが書かれていたという。この落書きの画像が中国のSNSに「出国する」などと書かれたメッセージとともに投稿されていたと報じられ、5月の中国人3人による落書き事件を模倣…

竹中労さんの人物評<下>

竹中労さんは名文家でもあった。装飾に頼った美文ではなく、的確で独自の表現を連ねて、あざやかに対象を描いた。週刊誌に連載したタレントの人物評や芸能論を集めた『スター36人斬り』(1970年、実業之日本社。『芸能人別帳』と改題して2001年にちくま文庫…

竹中労さんの人物評<上>

竹中労さんが世間に知られるようになったのは芸能ジャーナリストとしてだった。フリーになってからは社会派ルポルタージュの書き手として名を上げ、ルポライターという肩書きを最初に名乗った1人だった。アナキストを自称し、政府や権力に対する批判は苛烈だ…

残虐行為は続く

ロシア軍はウクライナの都市を標的にミサイル攻撃を続け、相当数の市民が死傷していて、イスラエル軍は侵攻したガザで無差別攻撃を行い、こちらでも相当数の市民の死傷者が出ていると報じられている。こうした残虐行為に対しては国際的な批判があるが、例え…

どこに向かうか

バングラデシュで直近15年間の長期政権を維持し、経済成長を実現するとともに強権的な統治を行ってきたハシナ首相が隣国インドに逃亡し、政権が崩壊した。反政府デモが再燃し、学生らのデモ隊が首相公邸などを占拠した。今回の反政府デモで学生らに300人を超…

青森駅と新幹線

新幹線を利用して青森駅に行くためには、新青森駅で降りて在来線に乗り換えなければならない。新青森〜青森間の所要時間は6分だが、はこだてライナーのようなアクセス電車は存在しない(同区間は特急やリゾートしらかみなどにも普通料金で乗車することがで…

抱きつくしかない

戦時下でも政府高官の汚職事件が相次いで報じられるなどウクライナは腐敗している。民主主義や法の支配・人権尊重など崇高な理念を理由にウクライナを擁護することは奇妙な光景にも映るが、米国をはじめ欧米や日本などはウクライナを支援する。ウクライナを…

象を喰った連中

「象を喰った連中」(吉村公三郎監督)は1947年2月に公開された映画だから、撮影されたのは前年の敗戦後の1946年か。脚本がいつ書かれたのか詳らかではないが、戦意高揚へ向けて厳しい統制が行われていた戦時中にコメディ映画の制作は難しかっただろう。「…