こんなコラムを2000年に書いていました。
女性を押し倒し、ハイヒールを奪おうとした19歳の男が逮捕されたという。ダイヤをちりばめた純金のハイヒールを奪おうとした、のではない。「ハイヒールを履いた女性を見ると、その靴が欲しくなってしまう」と捕まった男は話し、以前から同様のことを何回もやっているという。
事件は松戸市内の路上で10月18日午前9時半頃起こった。歩いていた女性に男が後ろから近づき、女性を押し倒してハイヒールを奪おうとし、抵抗されて男はハイヒールを奪うのをあきらめて逃げたという。
この事件は未遂だったが、以前には「成功」したこともあったらしい。路上でいきなり若い男に押し倒された女性は、あれえーと絹を裂くような悲鳴をあげ抵抗しただろうが、男はハイヒールをぬがして、ハイヒールを持って逃げる。残された女性は何を思ったのだろうか。
この男が暴力でハイヒールを奪おうとせず、路上で女性に「あなたの履いているハイヒールを譲って下さい」とでも言えば、まず断わられただろうし、金を出すからと言っても、応じる女性はほとんどいないだろう。といって、靴屋で買うのも、この男にとっては「コレクション」の意味がないんだろうな。
やっかいな「マニア」が現れたものだ。ハイヒールが狙われ、そのうちブーツマニアとかスニーカーマニアとか現れ、女性の履くものがなくなってしまうぞ。