望潮亭通信

無常なる世界を見るは楽しかり

睡眠時無呼吸症候群

 睡眠時無呼吸症候群というものがある。新顔の病気として認知されたようだ。

 一見すると病気には見えないけれど、実は身体・精神状態が正常ではない人間はほかにもいそうだ。例えば、覚醒時無思考症候群(要するに、なあーんにも考えていない人のこと)、就業時無気力症候群(仕事に、やる気のない人)、会議時睡眠症候群(会議になると、眠たくなる症状)、コンパ時思わせぶり症候群(気がありそうな素振りで、しかし、金を払ってもらった途端、さっさと帰る女ら)。見回すと、何らかの“病気”の奴等ばかりだ。最近では結婚時無性交症候群(結婚前にヤルべきことは殆どヤッテしまったので、結婚すると性交回数が減る夫婦が日本では増えているとか)なんてのもあるとか。

 具体例で症例を見ると、小泉首相はじめ日本の首相はデフレ時無策症候群でもあり、外交時米国追随症候群でもある。議論時お題目ばかり症候群も疑われるし、各論時丸投げ症候群である可能性も高い。これらの合併症を的確に診察して治療してくれる医師がいないのは日本人にとっての不幸だ。こっそりアメリカ辺りから医師を連れてきているのかもしれないが。

 かつての曙や武蔵丸横綱時肥満症候群だな。モー娘は低迷時入れ替え症候群だが、その手も飽きられたか。銀行もおかしいぞ。やっと名前に馴染んだころにまた合併で、社名がころころ変わる大手銀行は不良債権時変態症候群だ。国連は戦争時無力症候群の疑いが強く、アメリカは外交時求敵国症候群であることは明白。