望潮亭通信

無常なる世界を見るは楽しかり

セーサク秘書

 政策秘書とは随分エラソーな名称だから、さぞかし立派な政策の助言を国会議員にしているのだろうと想像するが、本当にそうなら、もっとマシな政治が行われているはずだ。

 政策秘書というから過大な期待をしてしまうのであって、セーサク秘書とかけば、何やらウサンくさそうで、税金をポッケに入れることぐらいはやりそうに思えてくる。妻をセーサク秘書にしている議員も多いとか。これは正妻秘書とでも呼んだほうがいい。選挙区の地元にいるのが正妻秘書、東京にいるのが2号秘書だったりして…。

 名義貸しが横行しているというが、それがばれたら批判される状況だから、議員生命を握る生殺秘書なんてことにもなりそうだ。大物秘書になると、並の議員より力を持っているというから意向を無視できず、嫌がらせもされたりするんだろうから制裁秘書か。制札秘書なんてのも、うるさそうだ。

 青酸秘書なんて怖そうだし、凄惨秘書なんてのになると「永田町の呪いと祟り」「永田町666番地」「死霊の逆襲・永田町」なんてホラー映画に出てきそうだ。

 不祥事がバレた国会議員には、清算秘書なんてのが必要になるのかな。議員辞職して民間人として出直すなら、議員だけが世直しの道じゃない、人生至るところ青山ありの青山秘書なんてのがいたほうがいいのか。

 セーサク秘書がせめて精察秘書として、現実をよく調査してくれれば少しは現実に即した政治が行われるかもしれない。

 国の金(税金)で秘書を3人までもてるという制度は、何やら議員らのお手盛りに見えるぞ。巨額の政党助成金も国の金(税金)から出しているのだし、日本では党議拘束がきついのだから、政策提言機能は政党にあるはず。セーサク秘書なる制度、税金ちょろまかしだな。