望潮亭通信

無常なる世界を見るは楽しかり

流行り歌

 こんなコラムを2004年に書いていました。

 巷に流行る替え歌が聞こえて来ました。

 ぽっ ぽっ ぽっ ヘリぽっぽ 墜落したぞ 近寄るな 日本人には 触らせない……中国人の君が代ブーイングにはあれだけ大騒ぎした世論・マスコミが、今度ははっきり及び腰。日本の主権が侵害されたことは明白なのに、憤慨の声が上がらないのはやはり、「御主人」様が相手だからか。とすると、アメリカでアメリカ人が君が代にブーイングをしても日本人は甘受するだけなのだろうか。

 女子アナ たそがれ アテネの騒ぎ メダルだ 金だワ 女子アナ 騒ぐ 自分が 主役と なぜか勘違い 女子アナは 変になってしまった 女子アナは 変になってしまった もう 戻らない……「局の顔」とちやほやされ、プロ野球選手との結婚を目指すのが女子アナの道。だから、とちろうが、競技のことを知らなかろうが、相手選手の情報を仕入れていなかろうが、「またヘマしてやがら」と視聴者は笑って見逃してください、というのが日本のテレビスポーツ番組の流行り。スポーツの醍醐味を伝えていない? そんなものを期待してはいけない。日本のテレビスポーツ番組はバラエティーなんですから。オリンピックも例外ではない。

 郵政民営化 議論にかけりゃ 民営化ばかりが もてはやされる 隠れ借金の 行く末なんか 誰も知らない素振りを続け ツケを払うは 一般庶民……郵便貯金や簡易保険で集めた巨額の資金が、回り回って公共事業に吸い込まれ、また、国債の乱発を支えていた。つまり不良債権が隠れている。民営化とは、それらを正そうとするものかというと、どうも違った方向に行きそうだ。相変わらず国債は買わなければいけない仕組みになりそうだし、公共事業にも金が回される。民営化の狙いは、過去の借金の払いを国から切り離すこと。つまり、不良債権も民営化することだ。だから、民営化後にはすみやかに郵便貯金や簡易保険から資金を移動させることが、庶民の自衛策となるかな。